【コラム】飲食店は本当に人手不足なのか

【コラム】飲食店は本当に人手不足なのか

このコラムでもアルバイトの初期退職の防止について強く話してきました。新聞報道でも人手不足の話題が多くあります。この先の将来に予測されている人口減少と合わせて人手不足を考えると大きな間違いを起こすと思います。それはなぜか?人手不足という現象の被害者として考えると本当の問題は見えてこない。飲食店の人手不足は人が辞めすぎ、ということが問題だと思います。

そこで、皆さんの会社は、アルバイトの退職者の人数をしっかりと把握していますか?お店からアルバイトの退職についての報告をさせることで把握することは可能です。しかし、正しく報告されているのでしょうか?

「就活が忙しくなるので」

「親の介護でしばらく出られません」

など、退職ではなく長期休みとして報告をされているケースが多くないでしょうか。しかし、結局は戻ってこない。退職なのかどうかよくわからないから会社として退職者数を把握しきれていない。最近、退職代行なるサービスも出てきていますが、退職を申し出るのは勇気や労力がいるものです。バックレるわけではなく、なんとなく、ゆるくフェードアウトしていく、そのような退職も多くあります。退職かどうかがよくわからない、また、その報告を店長にさせる、店長業務を増やすことにつながります。

そこで、離職者数を定点観測をしていくことをお勧めします。

私は、タイムカードの解析を通じて、定点観測をします。まず準備として退職状態を定義づけます。普段の出勤状況と現在の打刻状況をみて退職しているであろうという定義を作ります。そのうえで、定点観測をおこなっていく。リアルの退職者数を把握することで、人手不足ではなく、人が辞めすぎ、という事実を実感し、改善活動に本気で取り組むきっかけになっていきます。飲食店は、人手不足というよりは人が辞めすぎという事実認識が大切であると考えています。(株式会社 リーガル・リテラシー 黒部得善)

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