【コラム】人手不足時代のPAの離職防止はまずは入社1週目から。

【コラム】人手不足時代のPAの離職防止はまずは入社1週目から。

 

 私は、2012年12月に「お店のバイトはなぜ1週間で辞めるのか?」(日経BP)という本を、労務の専門家の私と、人材教育のコンサル、モチベーションのコンサルと一緒に書きました。しかし、今も人手不足は続いています。今も?はい今も。飲食店の人手不足は変わっていません。この期間に何も変わっていないのは、“すぐ辞める”という現象。人がいないのに、人がすぐ辞めるという事実は何も変わっていません。この図は、2012年の書籍に入れた労務AIで解析した結果のグラフです。この傾向は今も変わっていません。入社1週目にダントツに辞めるという現実はまったく変わっていません。最近言われることは、採用決定しても初日に来ない、という声も多く聞きます。良く理解できます。1週以内に退職する人の内初日に退職する人が40%いるという事実も変わっていないです。なお、辞めた人が飲食業から離脱しているわけではありません。違う飲食店で頑張っています。

 

 昨今はやりの定着率向上策として、やる気を高める施策、承認欲求を満たし、自己実現欲求を満たすための方法論が多く出回っています。組織論の視点から見れば、これらも正しい方法であるということを否定はしません。

 しかし、私は労務屋です。労務の観点から見ると、もっと違う視点で見ることが重要だと考えています。その視点とは?マズローの5段階欲求説の中にあると考えています。労務の大切な役割として、安心安全な職場環境を作り、その組織の一員として安心して仕事をしていただくことだと考えています。すぐ辞める、のは、安心・安全の欲求を満たしていない、やりがいを感じる前に、安心・安全の欲求を満たしていない、ということが言えます。お店に合わないから、根性ないから辞めているわけではないのです。

  1週以内の退職の原因となるキーワードは「雑」。すごくあたりまえな原因です。まだ関係性もできていない人に雑な態度や対応をとれば、不安を感じるし不信感を覚える。我慢しなきゃ、というよりも、ダメだ、次探そうとなる。新人スタッフをはじめてお店に来られたお客様と置き換えてみてください。勝手わからないお客様に、常連様と同じ対応を取りますか?新人は、他のスタッフの名前も知らなければ、自分の名前も知ってもらえていません。それは不安です。不安を覚えるであろうことをしっかりと最初から取り除く、そして、丁寧に接する。「こんなことも知らないの?」という非常識だな、という目で見るのではなく、みんな昔は新人だった、というあたりまえの視点で見て見てみてください。知っていてあたりまえで接するのではなく、知らなくてあたりまえで接する。わからなければ自分で背局的に聞いてくるはずだではなく、既存のスタッフから声をかける。それが、雑な扱いにつながらない第一歩です。

 雑な対応とならず、安心・安全の欲求を満たすことの出来る受入ができるお店かどうかの診断を労務AIで行っています。ご興味ある方はぜひお問合せください。次回は、1週乗り切ってもやっぱり辞める、という現象について話をしていきます。  (株式会社 リーガル・リテラシー 黒部得善)

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